ザ・コーポレーション 早川書房
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1年以上前に購入していた本だったけど、やっと読了。
現存する企業、GEやGMに関していろいろと書かれている。
GEが創業以来、環境汚染で支払った損害賠償金額の長大なリストとか、GMが後部から衝突されると火災が発生する自動車を、なぜ生産しているかといった企業ならではのロジックが淡々と書かれている。
GEが環境汚染にかまわないのは、損害賠償金額より環境を汚染しながら作った製品の売上のほうが圧倒的に多いから。
GMが危険な自動車を販売しているのは、事故による損害賠償のコストが1台あたり2ドルなのに対して、現状の設計を変更するのにかかる費用が1台あたり8ドルだから。
企業は安全よりも数字を優先して運営されているのは厳然たる事実だ。
ライブドア関連の報道で有識者の方々が「社会性を無視した…」とか「企業は社会に対して何ができるか…」とか言ってるけど、建前の意見に過ぎない。企業に社会性とか社会に対する利益還元とかは求めるのは、企業に対して「金を儲けるな!」と言っているのに等しいのだ。
一般市民に対してツケを押し付けることで企業は利益を上げる。日本でナイキやGAPの安い商品が買えるのは、インドや中国で過酷な労働を強いられている一般市民がいるからだ。先進国が今の大量生産・大量消費の資本主義ミレニアムを維持継続できる背景はそれしかない。
国境を越えてツケを押し付けるようになった企業を止められる機関は現存しない。
利権には人が群がり、それを維持しようとする強力な力が働いている。世界はどんな方向に向かっているんだろうか?いったいどうなってしまうんだろうか?ブッシュや小泉だってわかってない。
誰にもわからないに違いない。