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ディアスポラ グレッグ・イーガン

ディアスポラ
久々にSFを読了した。最近、電車の中では携帯のニュースサイトばかり見ていたけど、このディアスポラは読み始めたら止まらなくなった。以前に読んだサイバーパンク系の小説は、もうちょっと古いかなと思わせるだけの内容だった。
このディアスポラでは、現在の社会が発展していって100年後の近未来、1000年後の遠い未来に人間というものが、どのように変革あるいは進化(といえるかは別として)していくかが明確に語られていく。まあ、作者の想像に過ぎないんだけど、それはハードSFというジャンルだけに、実現されていくであろう科学技術をベースに考えられているので、やはりピンとくる内容。
読み終わった後に思うのは……人間が電子化される(この小説の世界では人間のほとんどは電子化されている)ことでエネルギー問題、途上国の貧困などなど、いろんな問題が解決される。ハードウェアの問題さえクリアされれば、電気があれば人間は生きていける(電子化の状態が生きていればの話だけど)。電子化されることで人間は不死になる。そうなった人間たちは、どんな社会を作っていくんだろう?いろいろな問題から開放された個人はどんな事をしながら生きていくんだろうか?
そういった事象へのグレッグ・イーガンの回答がディアスポラというわけだ。自分が読んだ限りでは、とてもしっくりくる内容。非常に納得できる説得力のある内容だった。