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エニグマ

映画の冒頭「ブレッチリ!」と車掌が乗客に告げる。このシーンからして「キた!」と思った。ブレッチリパークは第二次世界大戦中にイギリスがドイツの暗号電文の解読を行っていた場所。その暗号電文を暗号化、解読する方式というか機械がエニグマと呼ばれているワケ。ニール・スティーブンスクリプトノミコンという小説があって、大方はウソというかSFというか架空の出来事なんだけど、歴史的背景はちょっと現実の部分もあるワケで、そこで取り上げられたネタのひとつがブレッチリパークというワケ。
エニグマを解読したアラン・チューリングがハッカーっぽく描かれてるのがニール節!やっぱり時代の先端を切り開く人間はハッカーというか、ハッカーっぽい人物なんだ!ってニール・スティーブンスは思っているらしい。
GoogleにしてもAmazonにしても、時代をリードするのはハッカー集団なわけで、それって過去の歴史でも繰り返されてるんだよっていうニール・スティーブンスのメッセージなんだろうか。

ブレッチリパークの記録係のクレアにふられてしまった数学者のジェリコ。神経衰弱でケンブリッジ大学に戻っていたのだが、再び彼はブレッチリパークに招聘される。苦心の末に彼が解読した暗号文の組み合わせが変わってしまい、軍部はドイツ軍の情報を盗聴できなくなてしまった…軍部は再度彼にエニグマを解読(クラック!)させようとする。暗号解読の仕事そっちのけで失踪したクレアの行方を探るジェリコ。彼女の部屋にはナゼか解読されていない暗号文が…その暗号文は組み合わせが変わる前のものなのだが軍部はそれを解読したにもかかわらず記録に残していなかった…おりしもアメリカからの輸送船団がイギリスに向かって航行中。はやくドイツ軍の新しい暗号文を解読しないと輸送船団が全滅してしまうかもしれない…。

クレアの秘密を探るストーリーとの暗号を解読するためのストーリーがほぼ同時進行で進んでいき、いろいろな謎が少しずつ解かれていく脚本は、よくできてます。ただ、やっぱ地味な作品なんで期待し過ぎちゃいけません。ブレッチリーパーク、アラン・チューリング、エニグマという単語をある程度予習していないとつまらないかも。面白く見るためには、やはり前述のクリプトノミコンがオススメ。でも1冊400ページの4部作なんで読むのに時間がかかる。しかも映画は2時間程度。そのために読む本ではないよね。

ミック・ジャガーがプロデューサーだったり、ケイト・ウィンスレットが出演していたりと話題は豊富です。逆にそういった話題しかなかったから、自分は見にいかなかったんだけど。内容がここまでマジメだってわかってたら見にいってたと思う。映画館に。